近年の金融事情に対する正しい認識を身につけましょう
フリーローンやキャッシングと聞くと、みなさんはどのようなイメージを持たれるでしょうか。スーツで強面のお兄さんがスタッフで、金利がかなり高くて、少しでも延滞しようものなら怒鳴られたり家まで追いかけてこられたり…というようなイメージの方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、それは一昔前までの話であり、しかもテレビドラマや映画などでそのようなイメージになってしまったというケースが多いのではないでしょうか。
今ではテレビCMなども随分とポップでキャッチ―なものが放映されていますし、芸能人や俳優がクリーンなイメージを伝えるようになっています。
今回は、そんな現在の消費者金融の在り方について少し考えてみたいと思います。
安心・安全な消費者金融の増加
先ほど述べたように、「乱暴に対応される」とか「取り立てが強烈」というようなイメージは、フィクションにより作り上げられた部分がかなり大きいと言えます。でも、そのような業者が確かに存在していたからこそフィクションで取り沙汰されたのです。
そして、今やそのような業者は存在しないと断言できるようになっています。
それはなぜかというと、消費者金融の運営などのルールを定めた「貸金業法」という法律がきっちりと整備・改正されてきたからです。貸金業法には、昔のイメージのような厳しい取り立てを行った場合にはすぐに営業停止にする、といったようなことが明確に定められているのです。
営業停止になってしまえば、その取り立てをしようとしたお金以上の損失が出ることは目に見えていますから、死活問題ですね。
ただ、これは「返済しなくてもなんとかなる」というような意味ではありません。返済できないときにも、きっちり法律に則って支払いを命じられますし、厳しい取り立てがないからといって返済しないまま放置するということはもちろん不可能なのです。
ただ、強烈なテレビドラマや映画のように、人権すら阻害されるような取り立てが行われることは確実にありません。
闇金の存在には注意しましょう
とはいえ、安心・安全なのはあくまで貸金業法を遵守している消費者金融に限った話です。金融業界に限ったことではありませんが、法律を無視し、利益を上げることだけを目的に危険な運営を行う消費者金融(いわゆる闇金)も存在することは忘れてはなりません。さもなければ、法外な利息を請求されたり、悪質な取り立てをしつこく行われたり、ということになってしまいます。
実際のところ、詳しく正確な知識がない場合には、闇金を見抜くことは難しい場合がありますし、かなり巧妙に優良な消費者金融を装っている闇金もあると言われています。
そのような闇金の魔の手から逃れるためにも、基本的には借入先は大手に絞って検討する、ということがよいでしょう。
中小・無名の消費者金融が悪徳というわけではないのですが、やはり大手のほうがしっかりと運営されていることが保証されていますから、借入先が闇金かもしれない、という不安からは開放されているというわけなのです。
「銀行や大手消費者金融のような、しっかりした金融機関で借入したいがどこも審査に通過できなかった…」
そのような事態はできるだけ避けたいものですね。もしそのような事態に陥ってしまった場合、金銭的な余裕はもとより、心理的な余裕もなくなってきてしまいます。そのような人の心理をうまくついてくるという手口が闇金にはよく見受けられます。
たとえば、他の金融機関ならまず貸し出さないような多額の貸付ができると持ち掛けたり、審査基準がとにかく甘いというようなことをうたい文句にしていたり、というようなケースですね。
基本的に、貸金業法という法律は、金融機関と消費者の両者を守り、円滑な金融が行われることを狙いとしているのです。それを守らない闇金は、業界の安全性はおろかバランスをも破壊させてしまいますし、利用者の人生も大きく狂わせることになるのです。
くれぐれも甘い言葉には気を付けて、闇金の手口にひっかかることのないようしたいものですね。